香典について
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宗教・宗派を確認
香典は、かつて供物としていた「香」の代わりにお金を添えるものです。
香典という名称は仏式で、神式では「御玉串料(おんたまぐしりょう)」や「御榊料(おさかきりょう)」、キリスト教式では「お花料」として現金を贈ります。
宗教・宗派によって異なるので、遺族に確認して間違いのないようにしましょう。
渡すタイミング
通夜か告別式のどちらかで渡す
通夜か告別式どちらかに持参します。
やむを得ない事情で参列できない場合は、現金書留で郵送してもよいでしょう。
その際は、参列できないお詫びとお悔やみの言葉を書いた手紙を添えます。
一般的な目安
目安はまちまち
目安はだいたい、親10万円、きょうだい5万円、おじ・おば1万円〜3万円、その他の親族5千円~3万円、会社関係5千円~1万円、友人・知人5千円~1万円、隣人・近所3~5千円です。
※金額はあくまでも目安です。
相手との関係性や付き合い、贈り主の年齢、地域の慣習によって異なる場合があります。
弔事の礼服
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【男性】
①正喪服
喪主や近親者が一周忌までの法要などで身に付けるのに適しています。
・黒のモーニングコートに、濃い色の縞のコール地スラックス。シャツはレギュラーカラーの白シャツを。
※モーニングコートは昼間の正礼装なので、お通夜では着用しません。
・ネクタイ、ベスト、靴下など、すべて黒で統一します。
・靴は光沢のない黒の革製。金具などが付いているものは避けます。
・アクセサリーは黒、金属はシルバーで控えめに。
②準喪服
一般的な葬儀、告別式、一周忌、ほとんどの法要で着用できます。
・ブラックスーツと呼ばれる、光沢のない黒無地のシングル、ダブルスーツにレギュラーカラーの白シャツ。
※黒のビジネススーツとは別物なので注意しましょう。
・ネクタイ、ベスト、靴下など、すべて黒で統一します。
・靴は光沢のない黒の革製。金具などが付いているものは避けます。
・アクセサリーは黒、金属はシルバーで控えめに。
③略喪服
急な弔問、通夜、三回忌以降の法要に向いています。
・光沢のない黒やダークグレーのダークスーツ。無地、またはそれに近いものを。
・シャツはレギュラーカラーの白シャツ。ネクタイは黒無地か、無地感覚の織柄でも問題ありません。
・靴は黒が好ましいですが、飾りの少ないものならグレーや紺などでも。ただし、靴下は黒にします。
・アクセサリーは黒、金属はシルバーで控えめに。
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【女性】
①正喪服
喪主や近親者が一周忌までの法要などで身に付けるのに適しています。
・光沢のない素材のワンピースやスーツ、アンサンブル等で黒無地に限ります。
・つまった襟元、長袖が基本。夏であれば6~7分丈でもよいですがストッキングは黒を。
・バッグ、靴ともに光沢のない布製もしくは革製。
・アクセサリーは黒・白の真珠/オニキス等の1連のネックレスやイヤリングにとどめます。
②準喪服
一般的な葬儀、告別式、一周忌、ほとんどの法要で着用できます。
・光沢のない素材のワンピースやスーツ、アンサンブル等で黒無地に限ります。
・派手でなければレース使いや流行を取り入れても問題ありません。
・バッグ、靴ともに光沢のない布製もしくは革製。
・アクセサリーは黒・白の真珠/オニキス等の1連のネックレスやイヤリングにとどめます。
③略喪服
急な弔問、通夜、三回忌以降の法要に向いています。
・黒に限らず、グレーや紺も選べます。無地か、無地感覚の織柄でもよいでしょう。
ただし、襟元が大きく開いている、袖がない等、露出の多いものは避けます。
・バッグは光沢の少ない布製もしくは革製。靴は黒の他にグレーや紺などで飾りの少ないものを。
・アクセサリーは黒・白の真珠/オニキス等の1連のネックレスやイヤリングにとどめます。
供花・供物について
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供花・供物を贈るなら
香典とは別に、近親者や会社関係が贈る供花や供物。贈る際は、故人や遺族の意向を確認してからにします。
仏式や神式では果物などを供物に贈りますが、キリスト教式では贈りません。
供花もキリスト教式は白い生花のみとされていますので注意しましょう。
東海地方ではお通夜の際ににお淋し見舞いを贈る風習があります。