お歳暮はもともと、年末(歳暮=さいぼ。せいぼ)、年の暮れ、という意味を表わす言葉でした。古くは、正月に先祖の霊を迎える御魂祭りという行事の中で、年の暮れのうちに御供え物を届ける風習がありました。それらの風習が、一年間にお世話になった人に贈り物を持参してまわるという習慣に変わり、やがて贈答品そのものを「御歳暮」と呼ぶようになり、現在に至っています。
お歳暮の時期は、大きく分けると東日本(関東)と西日本(関西)で時期が異なっています。関東では12月初旬から12月31日、関西では12月10日すぎから12月31日までとされています。ただし、12月は師走と呼ばれるだけに、年末年始に向けて忙しくなること、先方も不在になる可能性もあるため、遅くとも12月25日までにお歳暮を贈るとよいかと思います。ただし、生鮮食品(新巻鮭や、数の子など)の場合は、遅めの方が親切です。