銀座かねまつのシグネチャー、
「エッセンシャル」パンプス
- 文/天野志穂
- 2021/11/12
銀座かねまつ
パンプス
デザイン性と履き心地の両方で
女性の足をしっかりサポート
アンサンブル感覚で愛用できるオリジナルのシューズ&バッグが人気の「銀座かねまつ」。靴のイメージが強いですが、1947年に数寄屋橋に開業した当時は、「太陽堂鞄店」という名のバッグ店でした。翌年には、「銀座かねまつ」に改称し、靴とバッグが織りなす統一感のある組み合わせをコンセプトに、クラフトマンシップに裏打ちされたもの作りを続けてきました。特に、イタリアの「ブルーノ・マリ」やフランスの「シャルル・ジョルダン」など、有名シューズブランドと1960年代から取引をすることで、デザインの美しいシューズが揃う店として、多くの女性から支持を集めるように。
おしゃれは足元から。そんなフレーズにも表れていますが、ファッションの要とも言えるのが靴。でも、悩ましいのも靴。素敵なデザインで、足が喜ぶほど快適なシンデレラシューズをずっと探し続けているのは私だけでしょうか?そんな悩める女性たちを救うべく、1989年、銀座かねまつ6丁目本店が誕生した際にオーダーサロン クチュリエは開設されました。コンピューターによる計測と、テスティング・パンプスを使ってのミリ単位の緻密なフィッティングを実現することで、お客さまのニーズに答えたスペシャルな一足を作ることを目指したのです。
オーダーサロンの実績を生かした
「エッセンシャル」ライン
その長年にわたり取り続けたオーダーサロンの足型データをベースに、2017年に誕生したのが、今回紹介する「エッセンシャル」ラインです。発売以来ベストセラーとなったパンプスは、素材や型、仕様にとことんこだわり、デイリーに愛用できる履き心地を実現。その秘密を紐解いていきたいと思います。
まずは、シューズの命でもあるシェイプ。足を美しく見せるタイムレスな造形美を追求したとか。デザインがプレーンなだけに、足の甲の見え方は重要です。深すぎも浅すぎもしない、絶妙なラインが、大人の女性のエレガンスを演出してくれます。
中敷やソールといった見えない場所にも隠された工夫が。適度なグリップ性を持たせた中敷は足の前すべりを防ぎ、歩きやすさをサポート。低反発パッドを入れることでクッション性も高まり、ハイヒールならではの着地点にかかる圧力を分散し、足への衝撃を和らげます。またソールには、高級感をキープしつつも歩く際のグリップがしっかりとあるオリジナルレザーソールを採用。まさにメイド・イン・ジャパンの高い技術力の賜物と言えます。
上質でエレガントな靴は
女性の永遠の憧れ
ニューノーマルと呼ばれる時代になり、おしゃれに求めるものが変わってきている昨今。それでも、見ているだけでときめき、履けば気分があがる美しい靴は、女性の永遠の憧れです。それでいて飽きのこないデザインで、履き心地もいいとなれば、なおさら!「エッセンシャル」ラインのパンプスが人気の理由はそこにあるのではないでしょうか。定番のスムースレザーのモデルに加えて、今シーズンはスエード素材がブラック、ダークグレイ、ピンク、パープルの4色で新登場。マットな質感とスティレットヒールに施された、きらりと光るプレートがアクセントです。シーンを問わず活躍するシンデレラシューズを、ぜひ手に入れてみてください。
〈銀座かねまつ〉
パンプス 税込29,800円
/南館地下2階
※数に限りがございますので、品切れの際はご了承ください。
ファッションエディター
天野 志穂
Shiho Amano
1973年神奈川県生まれ。上智大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。雑誌『Vingtaine』、『ELLE Japon』のファッション担当を経て、2013年渡英。2018年に帰国した後、フリーランスとして活動。雑誌やWEB、広告などでディレクション、編集、執筆を行う。