脈々と継がれてきた
ライカイズムを継承。
生活に彩りを添える1台。
- 文/森下隆太
- 2021/2/22
Leica
ライカD-LUX7
歴史に裏付けされた技術は、
デジタルの力でさらなる進化を遂げた。
ライカと聞けば、”高級カメラの代名詞”、そんな風に思う方も多いでしょう。実は、ライカは写真史において、ある重要な役割を果たしています。ライカの前身である「エルンスト・ライツ社」の技術者だったオスカー・バルナックが、1914年に35mmフィルムカメラのプロトタイプを試作。一般的なフィルムカメラである35mmフィルムカメラへの発明につながり、これによってカメラというものが社会的に身近になるきっかけを作りました。持ち運びしやすいサイズであるため、ジャーナリストたちにもこぞって愛され、例えば、写真家ロバート・キャパによる「崩れ落ちる兵士」という一葉は、ピカソのゲルニカと並び称される反戦のシンボルとなっています。アートの文脈でも多くの巨匠たち、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロベール・ドアノーらがライカを片手に、多くの名作を生み出しました。
小さく、軽く、扱いやすい。
日常に魔法をかける1台。
今回ピックアップしたのは、「ライカD-LUX7」。先述の巨匠たちにも愛されたライカMシステムという重厚感ある名作に比べると、こちらは重量約400gと実に軽量。ですが、新しい撮像素子にマッチするように設計された高性能レンズを搭載し、幅広い撮影シチュエーションに対応します。例えば、満開の桜であふれた小路にて。道の両脇を覆う桜の木が連なる風景画から、目の前で散りゆく花びらの一片にフォーカスしたショットまで、美しく描写してくれることでしょう。プリセットされているフィルターを使えば、SNSでも映えるような、味のある写真に仕上げることもできます。
また、動画撮影機能も特筆すべき点。フルHDの4倍の解像度となる4K画質で撮影可能。野鳥など対象物の動きが早い場合は動画で撮影し、そこから静止画を切り取って保存する、なんて使い方もできます。専用アプリ「Leica FOTOS」を使えば、撮った写真を即スマートフォンにストックすることができ、スマートフォンからカメラのシャッターを切るということもできてしまう。卒業式、入学式など、さまざまな式典が多くなるこの時期、一度きりの大切な瞬間を残すという意味でも、新調するには良きタイミングです。このカメラが1台あれば、日常がより実り豊かなものになることでしょう。
ライカ
ライカD-LUX7
各・税込178,200円
/北館5階
※数に限りがございますので、品切れの際はご了承ください。
ファッションエディター
森下 隆太
Ryuta Morishita
1986年熊本県生まれ。早稲田大学卒業後、編集プロダクションを経て、雑誌「HUgE」「MEN’S CLUB」の編集に携わる。現在はフリーランスとして広告やカタログ、雑誌を中心に活躍中。ファッションのみならず、文学、映画など様々なカルチャーをこよなく愛する。