私の美しさが咲き誇る。“the”を冠するスックの艶めきファンデーション
- 文/高見沢里子
- 2022/09/12
SUQQU
ザ クリーム ファンデーション
艶肌ブームを牽引した伝説のラグジュアリーファンデーション
新色シーズンともなればカウンター前に行列ができ、新製品を発表するたびにSNSがにぎやかになる……そんな憧れブランドとして圧倒的な存在感を放ち続けるスック。その中でも特別な位置を占めるのが、製品名に「the」を冠するシリーズです。
スックでは、ブランド内でも特に最高峰の逸品は商品名の頭が「the」で始まります。こちらのザ クリーム ファンデーションはメイク好きな若い層からも支持され爆発的なヒットに。その理由は、一度触れてみれば直感的にわかります。
まず、すべてのピグメントにアミノ酸誘導体(※)コーティングを施して叶えた、するんとなめらかに溶け込むテクスチャーが見事。まるでスキンケアクリームのように肌になじみ、つけている瞬間から気持ちもあがります。さらに、緑茶エキスなど保湿成分もふんだんに入れ込み、粉っぽさの少ない艷やかな質感を実現。つけたてはフレッシュで、時間が経つほどにリュクスなしっとり肌へと変化するさまもユニーク。まるで香水のような変化を楽しめ、「艶肌ブーム」を牽引しました。
余談ですが、1万円という高額ファンデーションならではの仕上がりの美しさが話題となり、ネットでは「諭吉ファンデ」と親しまれたのも記憶に新しいところ。下は10代から上は70代まで、あらゆる世代を魅了しています。
「はだいろ」は存在しない。あるのは、23色の「自分色」!
そしてもう1つ、このファンデーションがすばらしいと言われる理由があります。それは、実に23色という色数の多さ。これほど色にこだわったブランドはおそらくなかったのでは。また、「標準色は設けない」という発想の先進性でも業界をあっと言わせました。「自分の色を見つけ、自分の美しさを咲かせてほしい」というスックの高らかな宣言は、業界を揺るがしました。考えてみれば子どものクレヨンですら「はだいろ」がない時代に、「これが標準色」というのは価値基準の押し付けかもしれません。けれど、それを日本のビューティで最初に、高らかに宣言したのはスックだからこそ。製品のクオリティーだけでなく、時代を先取りする感覚も、ダイバーシティを具現化するマインドも証明したスック。だからこそ、私たちは今日もスックに憧れ続けてしまうのです。
〈スック〉
ザ クリーム ファンデーション
全23色のうち国内店舗展色全14色
各30g 各・税込11,000円
【SPF15・PA++】105、115、125、130、240
【SPF20・PA++】025、030、035
【SPF25・PA++】020、110、210、220
【SPF25・PA+++】040、140
/本館1階
※:感触調整
ビューティエディター
高見沢 里子
Satoko Takamizawa
1972年東京都生まれ。東京都立大学大学院修士課程修了後、『25ans』『VOGUE JAPAN』編集部を経て独立。雑誌やWEB、広告でディレクションや編集・執筆を行うほか、書籍の企画や構成も手がける。