香り vol.1
アロマではじめる自分をいたわる暮らし
大橋香|le bois Phytotherapy School
サテライトスクール 講師
今回のNAVIGATOR
大橋香
|le bois Phytotherapy School サテライトスクール 講師
愛知県生まれ。
le bois Phytotherapy School サテライトスクールの講師を務める。
le bois Phytotherapy School サテライトスクール講師
全3回の連載では「香り」をテーマに、気分やシーンで選ぶアロマや香水、香道について教えていただきます。
アロマは自分をいつくしむためのもの
皆さんは、アロマと聞いてどんなイメージが浮かびますか?“香りを楽しむもの”、“インテリアのひとつ”など、さまざまなご意見があるかと思います。実は、アロマは“自分をいつくしむためのもの”なんです。新しい生活様式に変わってずいぶんと経ちましたが、おうちで過ごす時間が増えたことでさまざまなストレスを抱えているという方もいらっしゃるかと思います。そんな方にこそ“自分をいつくしむ”時間をつくって、毎日の暮らしをより豊かに、素敵に過ごしていただきたい。そんな想いを込めて、今回は、皆さんに試していただきたいアロマの使い方についてご紹介します。
“自分と仲良しになれる”植物を用いたケア
植物を用いたケアに興味を持ったのは、数年前のことです。私がのちに通うことになるフィトテラピースクールの代表である森田敦子先生のお話を伺ったのがきっかけで、スクールにも通うようになりました。現在はフィトテラピースクールのサテライト校で講師を務めており、植物が持つ力(機能性成分)を人の健康に役立たせる方法を教えています。
私が学んだフィトテラピースクールでは“まずは自分から”がケアの基本だと教わりました。仕事のため、家族のためなど、自分のことを後回しにしがちな現代社会のなかで、まずは自分を満たす、自分を大切にする。そうすると、自然に自分以外の人に愛情を分けることができる。そんな考え方に共感したんです。
植物を用いたケアの一番の魅力は“自分と仲良しになれる”こと。自分の身体の調子や機嫌などを、自分で認識して対応することで、自分自身と向き合うことができます。日本ではまだ馴染みの浅いケア方法ですが、ヨーロッパではすでに根付いているもの。自分の身体を見直すきっかけにもなると思います。ぜひ取り入れてみてくださいね。
自分のための香りを見つける
アロマは“自分をいつくしむためのもの”。自分がどうしたいか、自分がどんな気持ちになりたいかを考えながら香りを選びます。また、香りはうまく活用すれば、すぐに気分を切り替えられるお守りのようなアイテムにもなります。まずは自分のお気に入りの香りを見つけましょう。そのうえで、期待できる効果から香りを選んでみるのもおすすめです。
気軽に始められるアロマのある暮らし
アロマと聞くと、何から始めたらいいのだろう?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。アイテムを揃えるところからだと、すこしハードルが高いと感じますよね。でも実は、身の回りにあるもので簡単に始められるんです。日常生活の中に気軽に取り入れられるというのがアロマの魅力。さまざまなシーンに合った取り入れ方をご紹介します。
おうち時間をアロマとともに
まずは、ご自宅で試せるアロマをご紹介。おうち時間をよりよいものにしていきましょう。朝に気分を上げたいときは「ペパーミント」の精油を。メントールを含んだ強い清涼感があるので、ディフューザーで使用するのをおすすめします。リビングルームに置いて香りを広げるのがよいでしょう。家族みんなですっきりと一日を始められますよ!
次に、一日の疲れを癒すためのバスタイムには心を落ち着かせる香りの「ラベンダー」の精油を。一家に一本あってもいいと言われるラベンダーの香りは、バスタイムにぴったり。エプソムソルトにラベンダー精油を混ぜ、浴槽に入れるのがおすすめです。
眠るときには「ベルガモット」の香りを。イタリアのベルガモットオレンジから採れる100%天然精油を使用していて、オレンジとレモンの中間のさわやかな香りが特徴です。コットンに精油を染み込ませ、ティッシュで包んで枕の上に置きます。強すぎず弱すぎない心地よい香りで気持ちよく眠れるはずですよ。
休日にゲストをおうちに招くときには、香りも華やかに。女性のご友人などがいらっしゃる場合にはカルダモンローズがおすすめ。優雅な香りのローズにカルダモンのスパイスが効いた、気分を上げてくれる香りです。 また、気分をリフレッシュできる「ハイビスカス」の香りもご紹介します。ハイビスカスのフローラルな香りとトロピカルなパッションフルーツの香りが合わさって、リゾートにいるかのようなラグジュアリーな気分に。海外に行きにくい今、おうちで海外旅行気分が味わえますよ。
お仕事やお出かけ先で活躍するアロマ
お仕事中やお出かけ先でも、アロマがお守りのような存在に。気軽に試せるものを4つご紹介します。まずは、お仕事中のデスクで試せる、お湯を注いだマグカップに精油を数滴落とすだけのアロマ。お仕事中に眠気を飛ばしたい、すっきりしたいというときには、メントール成分が多く入った「和薄荷」の香りを。気分の切り替えにもぴったりです。集中したい、もうひと頑張りしたい、というときにはフレッシュでみずみずしいグリーンを感じる「ローズマリー」の香りを。プレゼン前や受験前などにもおすすめです。
会議での発表の前などの緊張をほぐしたいシーンでは、手軽なロールオンタイプを持ち歩きましょう。スパセイロンの「バランシング バーム ロールオン」は、スパイシーでウッディなフランキンセンスに柑橘系の香りをブレンド。心を解放するようなほっとする香りで一息つくことができますよ。
パソコン作業後の手には、スパセイロンの「インテンシブハンドクリーム」でマッサージを。まずは神経がたくさん通っている指先を一本ずつほぐし、そのあとに指と指の間の付け根を優しく押しましょう。ぜひ毎日のルーティーンにしてくださいね。
春には「アロマシール」を活用しましょう。おすすめの香りは、鼻に抜けるようなさわやかな香りの「ユーカリ」。シールに精油を1~2滴浸み込ませてお洋服の襟元に貼ると、自分だけのパーソナルディフューザーに。深呼吸をするとすっきりできます。
フェムテックでココロとカラダをケアしよう
最近よく「フェムテック」という単語を耳にすることはないでしょうか。フェムテックとは、女性特有の健康課題を解決するテクノロジーやサービスのこと。ココロとカラダに寄り添ってくれるフェムテックアイテムで、辛い時間を少しでもハッピーに。お悩みの方にはぜひ試していただけたらと思っています。
手軽にケアしたいときにはジョホリズムの「ロールオンフレグランス」を。手首や耳の後ろなどに塗ってリラックスタイムを過ごしましょう。ゼラニウムやローズの甘く優しいフローラルの香りはお守りとしても◎ 普段使いの香水代わりとしても、外出先などで落ち着きたいときにもおすすめです。
安全に注意して、
よいアロマライフを
生活の中に気軽に取り入れることができるアロマですが、精油の選び方には注意が必要です。精油は雑貨屋や薬局、専門店などさまざまな場所で売られています。お店ごとに品質が異なるので、特に“自分に使用するもの”という認識のうえで安全なものを選ぶことが大切です。生産地や品質保持期限、ロットナンバーのわかる信頼性の高いものを購入しましょう。安全性に注意しながら、よいアロマライフを始めてくださいね。
今回は、簡単に始められるアロマやフェムテックアイテムについてご提案しました。おうちで過ごす時間が多い今は、自分をいたわるよい機会です。お気に入りの香りでココロを解放させましょう。“自分のため”のアロマの時間が、皆さんの毎日をよりよいものにすることを願っています。
次回は「フレグランス」をテーマに、シーンに合わせた香水や香りのペアリングについてご紹介します。お楽しみに。
次回は4月下旬の更新を予定しています。
大橋香 KAORI OHASHI
愛知県生まれ。le bois Phytotherapy Schoolサテライトスクールの講師を務めている。「私はワタシで生きていく。」をテーマに「人生100年時代」を生き抜く女性たちが自分自身を慈しみ、健やかで明るく、生き生きと暮らせるようサポート。目指すは一人一人の暮らしに寄り添う「かかりつけのセラピスト」。
※掲載品は2022年3月30日時点の取り扱い商品・価格です。商品の内容や価格は変更になる場合がございます。
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