ウォッチ vol.3
エディターも注目!今手に入れるべき時計
荻山 尚|編集者・著者
今回のNAVIGATOR
荻山 尚|
|編集者・著者
『レオン(LEON)』副編集長『センス(SENSE)』編集長をはじめ、数々の男性ファッション誌のエディターを歴任。クルマ、ファッション、時計などに造詣が深い。
編集者・著者
数々の雑誌を手がけ、車やファッションに精通していることで知られるエディター、荻山尚さん。生粋の時計好きで、小学生の頃、お年玉で百貨店の時計福袋を、17歳で〈タグ・ホイヤー〉のダイバーズ ウォッチを手にして以来、お気に入りの時計と人生をともにしてきました。全3回の連載を通して、そんなご自身の時計愛あふれるエピソードを交えながら、運命の時計との出会いをナビゲートしていただきます。
今、手に入れるべき時計はこれ!『GENTA the Watch』が注目する時計
連載の最終回は、国内外80を超えるブランドを展開する松坂屋名古屋店 北館5階『GENTA the Watch(ジェンタ ザ ウォッチ)』が今、最も注目しているタイムピースをご紹介。ナビゲーターの荻山尚さんにそれぞれの魅力や、今手に入れるべき価値について語っていただきます。
松坂屋名古屋店 北館5階
『GENTA the Watch(ジェンタ ザ ウォッチ)』
売り場面積約1200㎡。ラグジュアリーでありながらも開放的な雰囲気のなか、高級時計をじっくりと堪能できる空間に進化した『GENTA the Watch(ジェンタ ザ ウォッチ)』。国内外80を超えるブランドを展開し、フロア中心部に設けられた時計修理工房「ライブリペアゾーン」では、常駐する時計技師の作業風景を眺めることができます。
進化が止まらない!技術の粋を集めた羨望の最新ウォッチ
今だからこそ手に入れたい時計といえば、やはり新作が一番にあげられるのではないでしょうか。伝統と革新から生み出される、技術の結晶ともいえる最先端のモデルを手にすることは、他にはない喜びです。わくわくする気持ちを携えて、一緒に新たなスタートが切れそうな3本をご紹介します。
異彩を放つ革新的タイムピース
前回も腕時計は「名刺代わり」とお伝えしましたが、マイコレクションに思い切り個性的な一本を迎えるのも、自分の幅が広がるようで楽しいものです。おすすめなのが、ツァイトヴェルク。権威と歴史あるドイツのマニュファクチュール〈A.ランゲ&ゾーネ〉が2009年に発表し、世界に衝撃を与えたモデルです。これ、ものすごくおもしろいんですよ!機械式による機序で動作する瞬転数字式時刻表示、すなわち「機械式デジタル表示」をかなえたコレクションなんです。目を引く洋銀製のタイムブリッジには、大きな数字をプリントした3枚の数字ディスクで時と分を左から右に読み取れるように表示する機構を備えています。他にはない異彩を放っていますが、かといってこれみよがしではないのもいい。「デザインは機構に追随する」を具現化しているドイツらしいデザインですね。
2022年にアップデートされた第2世代では、機械式時計の概念を塗り替えた独自のコンセプトはそのままに、デザインが微妙にチェンジ。進化した自社製キャリバーは従来の2倍の72時間のパワーリザーブを蓄えています。伝統ある時計メーカーが革新的なものを生み出したことで大きな話題を呼んだツァイトヴェルク。唯一無二のデザインは、眺めるだけで気分が上がること間違いなしです。
大人の冒険心をそそる、軽快さと高い実用性
最近、冒険の旅に出てみたいな、と思ったことはありませんか? シックな出で立ちでありながら、実はワイルドな冒険心を持っている。そんな大人におすすめなのが〈H.モーザー〉のパイオニア・センターセコンドです。美しいブルーのグラデーションが目を引くデザインは一見するとエレガントですが、なんと標高の高い山々での登山や海でも着用可能。過酷な自然条件にも耐えうる頑丈なケースを備えているんです。ジェットブラック調のDLC(Diamond like Carbon:ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングを施したステンレススチール製のケース、サファイアクリスタルのケースバック。ミニマリズムに徹した三針のみのデザインに、なめらかなラバーストラップをセットしたこの時計には、手首の動きをエネルギーに変換する自動巻きシステムが組み込まれています。〈H.モーザー〉は、知る人ぞ知るスイスのマニュファクチュール。創業者であるハインリッヒ・モーザーの開拓者精神に敬意を表し、その革新性と創意に現代的な解釈をプラスして誕生したのがこのコレクションです。日常使いにもマッチする軽快さと高い実用性を併せ持つ冒険心を秘めた美しさは、まさにパイオニアの名にふさわしい! ぜひ注目してみてください。
最近、冒険の旅に出てみたいな、と思ったことはありませんか? シックな出で立ちでありながら、実はワイルドな冒険心を持っている。そんな大人におすすめなのが〈H.モーザー〉のパイオニア・センターセコンドです。美しいブルーのグラデーションが目を引くデザインは一見するとエレガントですが、なんと標高の高い山々での登山や海でも着用可能。過酷な自然条件にも耐えうる頑丈なケースを備えているんです。ジェットブラック調のDLC(Diamond like Carbon:ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングを施したステンレススチール製のケース、サファイアクリスタルのケースバック。ミニマリズムに徹した三針のみのデザインに、なめらかなラバーストラップをセットしたこの時計には、手首の動きをエネルギーに変換する自動巻きシステムが組み込まれています。
〈H.モーザー〉は、知る人ぞ知るスイスのマニュファクチュール。創業者であるハインリッヒ・モーザーの開拓者精神に敬意を表し、その革新性と創意に現代的な解釈をプラスして誕生したのがこのコレクションです。日常使いにもマッチする軽快さと高い実用性を併せ持つ冒険心を秘めた美しさは、まさにパイオニアの名にふさわしい! ぜひ注目してみてください。
独創性あふれるフォルムを最新作で
高度な技術を駆使して洒脱な名作を生み出す〈フランク ミュラー〉は、一本は持ちたいと思う人が多いのではないでしょうか。特にブランドの代名詞とも言える独創的なフォルムのトノウ カーベックスは、人々を魅了してやみません。ブランドアイデンティティの象徴でもあるこのケースフォルムのデザインが、この夏一新!最新コレクション「グランド カーベックス」が誕生しました。ブランド設立から30年の時を経て、ケースデザインを内部構造から大幅に見直した今作は、独創的な“三次元曲線”のフォルムがもつ魅力を最大限に引き出すことに特化しています。まるで球体を切り取ったかのように大きくカーブを描くケースは、ストラップの付け根ぎりぎりまでサファイアガラスで覆われ、視認性が大幅にアップ。美しい文字盤の細部まで見渡せるように。ダイヤルのギヨウシェ彫りはまるで回転しているように描かれていますし、立体的なビザン数字のアプライドインデックスは曲面上でより拡大し、遠近法の視覚効果を高めており、繊細ながらも〈フランク ミュラー〉らしい躍動感を感じさせるコレクションになっています。「シンプル、エレガント、カジュアル」という要素に自然と惹かれる現代人に向けて作られているそうですが、まさに現代的な最先端の美ですね!
高度な技術を駆使して洒脱な名作を生み出す〈フランク ミュラー〉は、一本は持ちたいと思う人が多いのではないでしょうか。特にブランドの代名詞とも言える独創的なフォルムのトノウ カーベックスは、人々を魅了してやみません。ブランドアイデンティティの象徴でもあるこのケースフォルムのデザインが、この夏一新!最新コレクション「グランド
カーベックス」が誕生しました。ブランド設立から30年の時を経て、ケースデザインを内部構造から大幅に見直した今作は、独創的な“三次元曲線”のフォルムがもつ魅力を最大限に引き出すことに特化しています。
まるで球体を切り取ったかのように大きくカーブを描くケースは、ストラップの付け根ぎりぎりまでサファイアガラスで覆われ、視認性が大幅にアップ。美しい文字盤の細部まで見渡せるように。ダイヤルのギヨウシェ彫りはまるで回転しているように描かれていますし、立体的なビザン数字のアプライドインデックスは曲面上でより拡大し、遠近法の視覚効果を高めており、繊細ながらも〈フランク
ミュラー〉らしい躍動感を感じさせるコレクションになっています。「シンプル、エレガント、カジュアル」という要素に自然と惹かれる現代人に向けて作られているそうですが、まさに現代的な最先端の美ですね!
レディスは美しさ際立つダイヤモンドセッティングを
技術に裏打ちされた精緻なデザインにダイヤモンドのきらめきをセッティングした本格ウォッチは、レディスならではの華やかさ。現代的にアップデートされていながら、時代を超えて愛せる輝きに満ちたタイムピースをご紹介します。
老舗マニュファクチュールが放つエレガンス
時計好きの女性におすすめしたいのが、高い技術力を持つ専業時計メーカーのラグジュアリーウォッチ。機械式時計はジュエリー同様、子、孫の世代にまで受け継ぐことができるのも魅力です。〈ヴァシュロン・コンスタンタン〉は1755年創業のマニュファクチュール。時計好きならば誰しも憧れるであろうこのブランドは、複雑機構で知られることからメンズのイメージが強いのですが、美しいレディスウォッチもラインアップしているんです。その歴史は19世紀前半にさかのぼるそう。こちらのパトリモニー・オートマティックは、1950年代から受け継がれたエレガントなデザインをアップデートした自動巻き時計。わずかにドーム型になったグラデーションのディープブルーの文字盤とベルトが印象的です。シンプルであるがゆえに、ディテールに徹底的にこだわった美意識の高さが薫るこのデザインに、72個のダイヤモンドが囲むベゼルが洗練されたきらめきを加えています。プッシュボタンで簡単に交換できるインターチェンジャブル・ストラップなので、気軽にイメージチェンジできるのもうれしいですね。
時計好きの女性におすすめしたいのが、高い技術力を持つ専業時計メーカーのラグジュアリーウォッチ。機械式時計はジュエリー同様、子、孫の世代にまで受け継ぐことができるのも魅力です。〈ヴァシュロン・コンスタンタン〉は1755年創業のマニュファクチュール。時計好きならば誰しも憧れるであろうこのブランドは、複雑機構で知られることからメンズのイメージが強いのですが、美しいレディスウォッチもラインアップしているんです。その歴史は19世紀前半にさかのぼるそう。
こちらのパトリモニー・オートマティックは、1950年代から受け継がれたエレガントなデザインをアップデートした自動巻き時計。わずかにドーム型になったグラデーションのディープブルーの文字盤とベルトが印象的です。シンプルであるがゆえに、ディテールに徹底的にこだわった美意識の高さが薫るこのデザインに、72個のダイヤモンドが囲むベゼルが洗練されたきらめきを加えています。プッシュボタンで簡単に交換できるインターチェンジャブル・ストラップなので、気軽にイメージチェンジできるのもうれしいですね。
この時計、一見するとわかりませんが、実は裏面はシースルー。シンプルエレガントな顔の裏で技術の粋を集めたムーブメントが眺められるんです。まるで多彩な顔を持つ魅力的な女性を象徴しているような気がしませんか?僕なら、センスがいいなとしばらく視線を奪われそうです。
名門ジュエラーならではの輝きを腕に
ダイヤモンドで思い浮かぶジュエラーといえば、〈ハリー・ウィンストン〉ではないでしょうか。アイコニックなジュエリーで名高いこのブランドは、時計のダイヤモンドセッティングも他の追随を許さない美しさが光ります。アールデコを思わせる流麗なデザインが素晴らしいアヴェニュー・コレクションは連載第1回でもミニ・ムーンフェイズをご紹介しましたが、こちらのHW アヴェニュー・クラシック エリプティックは、さらに華やか!ホワイト・マザー・オブ・パールにラウンド・ブリリアントカットのダイヤモンドを楕円形にちりばめたダイヤルデザインは、まさにうっとりする美しさです。ケースサイズ約21mm×約36mmという小ぶりなスタイルは、クォーツならでは。ストラップまでホワイトで統一され、白い輝きに満ちたまばゆい逸品。ジュエリー感覚で身につけられるので、パーティーなどでも活躍してくれそうです。
ダイヤモンドで思い浮かぶジュエラーといえば、〈ハリー・ウィンストン〉ではないでしょうか。アイコニックなジュエリーで名高いこのブランドは、時計のダイヤモンドセッティングも他の追随を許さない美しさが光ります。アールデコを思わせる流麗なデザインが素晴らしいアヴェニュー・コレクションは連載第1回でもミニ・ムーンフェイズをご紹介しましたが、こちらのHW アヴェニュー・クラシック エリプティックは、さらに華やか!
ホワイト・マザー・オブ・パールにラウンド・ブリリアントカットのダイヤモンドを楕円形にちりばめたダイヤルデザインは、まさにうっとりする美しさです。ケースサイズ約21mm×約36mmという小ぶりなスタイルは、クォーツならでは。ストラップまでホワイトで統一され、白い輝きに満ちたまばゆい逸品。ジュエリー感覚で身につけられるので、パーティーなどでも活躍してくれそうです。
松坂屋で時計を買いたくなる理由
『GENTA the Watch』は、フロア中央に時計修理工房「ライブリペアゾーン」を備えているのが新しいですね。ガラス張りの工房では、プロの作業風景を眺めることができるのも楽しいです。 これだけ多彩なブランドがそろうフロアですから、常駐する時計技師さんも経験豊富。いつでも相談ができますし、松坂屋で購入した時計なら何代にもわたってずっとメンテナンスしてもらうこともできるそうですよ!そういう点も『GENTA the Watch』で購入するメリットですね。ストラップも多彩に展示されているので、今度はこんなイメージチェンジをしてみようか、とアイディアのヒントにもなります。
最後に改めて、高級時計を身につける良さとは
高級時計とは、長く使える、使いたいもの。時代を超越したエレガンス、哲学を身につける幸せがあります。例えば僕は車好きなので、車に置き換えてみますが、車を持つ意味って、実用性だけではないと思うんです。フェラーリやポルシェを自分で持てたらどんな気分になれるか想像してみてください。ものすごく高揚感がありませんか? 時計も同じです。もちろん複雑機構などにこだわったものは高価ですが、それだけの歴史、技術、美意識、哲学、ロマンがギュッと詰め込まれた、代えがたい素晴らしさがあり、それを自分のものとして身に着けられるのは、とても気分が上がるものだと思うんですよね。立ち居振る舞いもそれに合わせたものになったり、人生をグレードアップしてくれたりするもの、と言ってもいいかもしれません。アピールしたいイメージ先行で選ぶもよし、スペックなど好きをとことん追求するもよし。いろんなアプローチがあると思いますが、お守りとも言える相棒になる時計との出会いを、ぜひ楽しんでいただきたいです!
荻山 尚 TAKASHI OGIYAMA
東京都出身。青山学院大学を卒業後、商社勤務を経て雑誌編集者の道へ。20代は『Car Ex』『カーマガジン』など自動車雑誌に在籍。30代で『レオン(LEON)』副編集長『センス(SENSE)』編集長をはじめ、数々の男性ファッション誌のエディターを歴任した。ピッティ・ウォモやミラノのコレクション、国際試乗会などイタリア取材の経験も豊富。現在はフリーランスの編集者、著者として活躍中。プライベートでもファッション、クルマ、時計、食、旅を愛し、なにより家族を愛する1972年生まれ。
※掲載品は2023年7月20日時点の取り扱い商品・価格です。商品の内容や価格は変更になる場合がございます。
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
※予約販売となる商品もございます。
※写真はイメージです。撮影用の装飾品は商品に含まれておりません。