松坂屋 史料室 企画展 Vol.41松坂屋の屋上遊園の歴史は、1910年(明治43)栄町に開店したデパート「いとう呉服店」の屋上庭園の子供用ブランコから始まりました。1925年(大正14)全店「松坂屋」に商号が統一され、大々的に、屋上遊園がスタートいたしました。現在、僅かになってしまった屋上遊園ですが、戦前・戦後の娯楽が少ない時代、デパートの屋上は子供たちにとって夢いっぱいの憧れの場所でした。今回の企画展では、設置された動物園、こども遊園、各種イベントなど華やいだ時代の屋上遊園の歴史と、併せて現在の屋上遊園もご紹介いたします。松坂屋・屋上遊園の歴史会期 : 令和2年2月28日(金)→5月25日(月)会場 : 松坂屋名古屋店 南館7階・松坂屋史料室入場無料▲いとう呉服店屋上庭園▲ゾウさんの回転飛行塔▲仮営業所屋上箱型ブランコ▲本館屋上▲大型遊具:ロケット1回15円▲動く象▲屋上プール▲いとう呉服店屋上庭園図面▲名古屋店屋上遊園(現在)▲大阪店屋上遊園イラスト名古屋店大阪店上野店銀座店1925年(大正14)5月1日に新しい商号「松坂屋」として華々しく開店。名古屋店の屋上には、展望台、動物園、水族館、こども遊園が設置された。終戦から僅か3年で、ここまで復旧し、1948年(昭和23)当時、人気の子供電気バスは4回巡り、料金は20円であった。大阪店では1928年(昭和3)から1938年(昭和13)にかけて増築工事を行なった。1934年(昭和9)の工事で新施設として屋上プール(冬はスケートリンク)などを開設し、好評を博した。1923年(大正12)の関東大震災で焼失した上野店は、1927年(昭和2年)6月に本館建設地の東南に仮営業所を開店し、屋上にブランコなど児童運動場を設置した。1929年(昭和4)本館が完成し、4月1日に開店した。屋上には、動物園、児童遊戯場、園芸用品、小鳥、草花など。サンルーム(温室)は昭和4年より登場した。1925年(大正14)5月1日に、銀座店は百貨店初の試みである動物園を屋上に開設し、虎やライオンで人気を集めた。1930年(昭和5)には児童遊戯場も開設された。当時屋上の展望台からは東京湾を望むことができ、展望台料金は1回2分間10円であった。1925年(大正14)こども遊園開設1934年(昭和9)屋上プール(冬はスケートリンク)を新設1927年(昭和2)仮営業所屋上に児童運動場設置1930年(昭和5)児童遊戯場を開設The history of Matsuzakaya / rooftop amusement park2020年(令和2)1966年(昭和41)1910年(明治43)▲子供電気バス1948年(昭和23)昭和30年代1929年(昭和4)1927年(昭和2)1935年(昭和10)1934年(昭和9)1954年(昭和29)
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