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篠原猛史個展 月の水等価原理

篠原猛史個展 月の水等価原理

2025年4月9日(水)→15日(火) 営業時間:10時〜19時 ※最終日は16時閉廊

冬の空は澄み渡り、青、オレンジ、黄に輝く星々。
春の訪れとともにそのような色を認識できない日もある。

星ばかりではないが、多くの色彩は季節などの自然状況、個々の人間や生物の精神・肉体の状態などによって大きく影響を受け、感覚のセンサーは揺れ続けている。

色彩の自己イメージと他者のイメージは固有色価として必ずズレる。互いに幻想の中でイメージを創り上げていると言える。

果たして、世界に起こる事象の数々もこのような各立場からの認識のズレのなかで捉えられている。

ところが象徴-シンボル-のように印象強く、繰り返されたイメージの中に残った色・形には、いくらかのズレがあったとしても等価として存在する力がある。隣り合う色、独特の形の重なりが揺らぎ、重力によって浮沈し、光の屈折によって歪み、作品を創る者、観る者の隔てなく生まれ来るイメージの中へ連れていく。

注意深い洞察力が常に必要とされる世の中は決して穏やかではないが、そんな中、イメージする力が前に進む原動力になればと考える。

篠原猛史

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「フィボナッチのうさぎ」

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「Image of critical point - No.0024」

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「Super critical point」

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「White base -01」

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「White base」

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「月の臨界角」

略歴

1969年
ノルウェーにて滞在制作
1973年
大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒業
1981年
プラット・インスティトュートドローイング専攻卒業(ニューヨーク/アメリカ)
1982年
バンクーバー(カナダ)で環境彫刻を学ぶ (公費留学)
1989年
アクラ (ガーナ)にて環境造形を学ぶ
1995年
フランス・マゼレール・セントラム(ベルギー)で学ぶ (公費留学)
2001年
フィンランド、ベルギーでデザインを学ぶ
2004年
アーネム(オランダ)にて芸術設計を学ぶ
2005年
オーウルゴーウルデン・ラボ(スウェーデン)で芸術設計を学ぶ (公費留学)
2006年
ニース・ラボ(ベルギー)にて芸術設計を学ぶ (公費留学)

直近の主な個展

2020年
「可視の臨界点」GALLERY TOMO(京都)
2021年
「月行観天望気論」GALLERY TOMO(京都)
2022年
「場の臨界角」なうふ現代 (岐阜)、「月の臨界角」GALLERY TOMO(京都)
2023年
「月の臨界角」松坂屋上野店外商サロン(東京)、「生の臨界点」GALLERY TOMO(京都)
2024年
「超臨界点」GALLERY TOMO(京都)、2021 「WHITE NOISE」EXCLUSIVE GALLERY(大阪)

直近の主なグループ展

2021年
「Art Collaboration Kyoto」国立京都国際会館(京都)
2022年
「コレクション展」愛知県美術館(愛知)、「art stage OSAKA 2022」堂島リバーフォーラム(大阪)、「D-art, ART」大丸心斎橋(大阪)、「ART OSAKA 2022」中之島中央公会堂(大阪)、「Art Collaboration Kyoto」国立京都国際会館(京都)
2023年
 「ART FAIR TOKYO 2023」東京国際フォーラム(東京)、「artKYOTO 2023」元離宮二条城(京都)
2024年
「Osaka Art & Design」大丸梅田店(大阪)、「対話して層を感じる」水犀(東京)
2025年
「ART FAIR TOKYO 2025」東京国際フォーラム(東京)

主なパブリック・コレクション

大英博物館(イギリス)、国立ウッチ美術館(ポーランド)、ヘント市立現代美術館(ベルギー)、クラクフ美術館(ポーランド)、ブリュッセル王立図書館(ベルギー)、フランス・マゼレール・セントラム(ベルギー)、Caja Rural De Asturias(スペイン)、Ålgården(スウェーデン)、ET4U(デンマーク)、Bora Bora Residency Centre(デンマーク)、国立現代美術館ソウル(韓国)、国立国際美術館(大阪)、愛知県美術館(愛知)、京都府文化博物館(京都)、セゾン現代美術館(長野)、大阪府立現代美術センター(大阪) 他多数

※諸事情により営業時間など変更になる場合がございます。詳しくは、アプリまたはホームページにてご確認ください。

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